退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

萩尾望都SF原画展 @武蔵野市立吉祥寺美術館

吉祥寺で「萩尾望都SF原画展 宇宙にあそび、異世界にはばたく」という展覧会を見てきました。

幅広いジャンルで活躍する少女漫画家・萩尾望都作品のなかから、SF作品を集めた原画展です。先月、浦沢直樹のテレビ番組「漫勉」に登場したのを見て萩尾先生の健在ぶりを確認しましたが、いまだに現役で連載を持っているのは本当にスゴい。

今回のテーマとなるSF作品の代表作には、『11人いる!』、『百億の昼と千億の夜』(原作:光瀬龍)、『スター・レッド』などが挙げられるでしょう。なお今回はSF作品限定なので、『ポーの一族』や『トーマの心臓』などの不朽の名作に関する展示ありません。念のため。

また自らの漫画のほかに、SF小説の表紙や挿絵のためのカラーイラストレーションの展示も貴重です。

個人的にすごいと思ったのは、『百億の昼と千億の夜』が連載されていた1977年当時の『少年チャンピオン』(秋田書店)が展示されていたことです。表紙に『ドカベン』、『がきデカ』、『マカロニほうれん荘』、『750ライダー』との並びに萩尾作品『百億の昼と千億の夜』があったのが印象的です。幅広いジャンルを網羅していた『週刊チャンピオン』の全盛期です。

世田谷文学館で開催されている漫画家の展覧会と比べると、ちょっと量的に物足りないと思わないでもないですが、なにせ入場料100円ですから十分でしょう。やはり原画の持つ力というのは大変なもので、印刷物にはない魅力があります。近くの人はぜひ吉祥寺まで足を運んでください。100円以上の価値はあります(しつこい)。

ちなみに、本展覧会の図録が市販されているので、遠方の方はそちらを手にとって雰囲気を味わうのもいいでしょう。

萩尾望都 SFアートワークス

萩尾望都 SFアートワークス

以下、当日撮った写真を紹介します。

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▲久しぶりのサンロード(デパートがあった頃に比べると街が貧乏になった気が……)

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▲吉祥寺美術館のあるビルの入口とエレベーターへの案内

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▲写真撮影OKなスポット(阿修羅王とセイとともに)

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