退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

【映画感想】『舞妓はレディー』(2014) / 日本人には『マイ・フェア・レディ』よりも面白いかも

新文芸坐で映画『舞妓はレディー』(2014年、監督・脚本:周防正行)を鑑賞する。地方出身の少女(上白石萌音)が、京都の花街で舞妓を目指す成長譚。これを歌とダンスを挟みながら進行するミュージカル映画に仕立てている。

舞妓はレディ スタンダード・エディション(DVD1枚組)

舞妓はレディ スタンダード・エディション(DVD1枚組)

  • 出版社/メーカー: 東宝
  • 発売日: 2015/03/18
  • メディア: DVD

タイトルはオードリー・ヘップバーン主演の映画『マイ・フェア・レディ』のもじりだろうが、内容でも言語学者長谷川博己)がヒロインの強い方言を矯正するなどの引用がある。

監督は、このアイディアを『シコふんじゃった。』(1992年) の頃から温めていたらしい。この構想でもって周防監督が撮れば、自ずと一定の水準の映画が約束されるだろう。その期待を裏切らない作品である。

まずヒロインの上白石萌音がすばらしい。世の中には原石はあるんだなと思わせる。そして、周防監督の常連の渡辺えり竹中直人も相変わらず楽しいし、監督のパートナーの草刈民代もハッスルしている。まあ奥さんを出さないと気が済まないのかと思わなくもないが。また個人的には先輩の舞妓役の・田畑智子の出番が多いのがうれしい。

ラストは花街のセットで舞妓となったヒロインが歌うなか、出演者総出で大団円。ミュージカル好きには楽しいひと時でした。

ただし今回は『蜩ノ記』との併映だったこともあり、この映画がミュージカルとわかったとたんに席を立つ人が結構いたのには驚いた。時代劇とミュージカルとの食い合せはよくなかったようだ。日本のミュージカル映画の夜明けは遠い。


『舞妓はレディ』映画オリジナル予告編 - YouTube