退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

キャンディーズ「暑中お見舞い申し上げます Part2」を発見した。いまさらだけど…

最近はすっかり涼しくなって、「暑中お見舞い」には時期はずれになりましたが、この夏キャンディーズの「暑中お見舞い申し上げます Part2」を音源を見つけました。

まず「暑中お見舞い申し上げます」(作詞:喜多條忠、作曲:佐瀬寿一)という楽曲は、1977年6月にリリースされたキャンディーズの14枚目のシングルです。歌詞から想像できるように暑中・残暑見舞いの官製はがきの販促のため郵政省とのタイアップから生まれたCMソングでした。

さて、この曲には常富喜雄(元ザ・リガニーズ)が作曲してボツになった別バージョンがあり、テイクが残されています。このボツ・バージョンは、「暑中お見舞い申し上げます Part2」として、デビュー25周年CDボックス『CANDIES HISTORY~Best Selection Box 1973-1978』に収録されて日の目を見ました。

と、ここまでは知っていました。しかし、これは廃盤になり入手困難なCD-BOXなので音源の入手を半ば諦めてたのですが、『GOLDEN☆BEST/キャンディーズ』という別のベストアルバムに収録されていることを最近知りました。

そこでさっそく入手して聞いてみると、ボツにするには惜しい名曲です。テイクなので冒頭に笑い声が残っていたり、途中でトチっていたりなかなか楽しいトラックです。また歌詞に「絵日記」が出てくるなどタイアップを意識した内容になってのもおもしろい。

このベストアルバムは2枚組で、1枚目は全シングルA面曲を完全網羅し、2枚目はシングルB面曲やアルバムの人気曲などのレアな曲を収録した構成になっています。なかなかお値打ちです。他にもキャンディーズのベストアルバムが手元にありますが、1枚選ぶならこれでしょう。

ただ音源はリマスタリングしていると思うのですが、もう少しがんばってほしいところです。マスターが古いので限界なのかもしれませんが、もう一度最新の技術で挑戦してほしいものです。また歌詞だけのリーフレットは愛想がないですね。とくに2枚目については詳しい楽曲の解説がほしいところです。

あらためてキャンディーズをじっくり聞いてみましたが、歌唱力と音楽性の高さを感じるとともに、ハモれるっていいなと感じました。彼女たちのことを不世出のアイドルグループというのでしょう。