週末、近くまで行ったのでついでにアップルストア銀座に立ち寄ったところ、新製品iPhone 6に群がる人でいっぱいでした。いまどき、新しいデジタルガジェットに、人々がこれほどの関心を示すのは珍しいことです。まだまだアップルの神通力は健在です。しかし、発売日当日のアップルストアに並ぶ行列はいつもとちがったようです。
残念すぎる行列
今回、初めてSIMロックフリーのiPhoneが発売日から販売されました。そのため、発売予定がはっきりしない国で転売する人たちがアップルストアに行列をつくました。最近の円安も転売屋の追い風になったようです。安く買えますからね。
行列をつくっている人のなかには、マナーの悪い人も多く、無用の摩擦が起こしていた様子です。普通のアップル信者の人にとっては、せっかく気持ちよく買い物をしたいのにたまったものではありません。
下のブログによると、多くは中国人そしてアップルストアには似合わないホームレス風の人たちだということです。東京で最もハイセンス(?)な街にふさわしくない光景と言えるでしょう。
日本だけじゃなかった!
これは日本だけではなく、世界各地で見られた光景だったようです。下の記事ではシンガポールや香港でも中国人バイヤーが買い付けに奔走しているようです。中国人おそるべし。
ニューヨークでも!
この光景はニューヨークでも見られたようです。アップルストアに並ぶ中国人を素材にドキュメンタリーをつくってYouTubeに投稿している人がいました。
Black Market Takes Over the iPhone 6 Lines - YouTube
このなかで、
Gone was the spirit and excitement from years past. These lines are now something else entirely
「数年前の活気や興奮がなくなり行列は何か別ものなった」と嘆いています。上の日本のブログと同じですね。このドキュメンタリーについては下の記事が詳しく伝えています。映像からは貧困問題も考えさせられるというと大げさかもしれませんが、なかなかインパクトのあるドキュメンタリーです。
やっぱり密輸かい!
で、買い付けたiPhoneはどうするのでしょう? やっぱり密輸のようです。中国に持ち込まないと売りさばけませんからね。
しっかり摘発されて没収されています。中国政府はiPhone 6を承認しないため発売時期が未定だと伝えられて、これは中国政府のアップルに対する嫌がらせという説もあります。でも、こうした密輸が横行するようでは本末転倒な気もします。
祭りはおわった…
こうした中国人バイヤーの跳梁跋扈を許してアップルストア周辺で摩擦を起こすと、アップル自体のイメージダウンにもつながるおそれもあります。次回からは完全予約制に移行するかもしれません。もはや、アップル信者が情熱を持って行列をつくり、新製品をゲットして店員さんとハイタッチする微笑ましい光景は過去のものとなったようです。一つの時代が終わったのです。