退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

副島隆彦『お金で騙される人、騙されない人』

お金で騙される人、騙されない人 (幻冬舎新書)

お金で騙される人、騙されない人 (幻冬舎新書)

いろいろな金融商品で騙されて大損した人たちの事例を紹介しながら、騙されないにはどうすればよいかを示す指南の書である。筆者独特の語り口がおもしろい。

危ない商品を売り続ける"金融の鬼たち"の実態が世間に出ないのは、大手マスコミの広告主だからという指摘は説得力がある。

この本は今年の4月に刊行されてものだが、外貨預金ではカナダドル、豪ドル建てを推奨している。筆者は、ドルは、一貫して下落していると指摘しているいるが(p.133)、いまの円高狂騒曲を見て何を思うだろうか。