- 作者: 海老原嗣生
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2010/06/01
- メディア: 新書
- 購入: 2人 クリック: 113回
- この商品を含むブログ (30件) を見る
「若者はかわいそう」の裏側で、日本には大きな地殻変動が起きているとする見方には説得力がある。つまり、以下のようなことが起きていると指摘している。
そして今後起きることは:
- 人口減少→国内消費の減少→内需産業の長期マイナス成長
- 作りすぎた大学の破綻
やはり大学を増やしたことが大きく影響しているとしている。このあたりは以前読んだ、河本敏浩『名ばかり大学生』にも通じている。
さらに、この問題の処方箋として以下の提案をしている。
- 教育安保政策−外国人労働者と海外新市場
- 新型正社員=国際標準である「2段階すべり台」社会
- 大学を「補習の府」にする
- 「公的派遣」という新スキーム
こちらは、ちょっと非現実的だろうと思えるが読み物としてはおもしろい。