MacにもOffice系アプリがほしいと思って物色していると、米国では Office 365 Homeという製品がありました。「これいいかも」と思いましたが、日本ではOfficeのライセンス形態が独自のため、いまだに個人向けに提供されていません。
Office 365 Homeとはどんな製品か
米国のマイクロソフトのサイトで、Office 365 Home のページを調べるとざっくりこんな製品のようです。
肝心のお値段は、年額99.99ドル(月額9.99ドル)です。買い切りじゃなくて年間(月額)でサブスクライブする形態の製品です。家庭内でWinとMacが複数台混在している人には魅力的な製品です。
日本でも年内に個人向けに投入されるらしい
そんなよさげなOffice 365 Home ですが、国内のライセンス形態が独自のため、日本では現時点でこの製品は投入されていません。ガラパゴス状態です。しかしついに、日本マイクロソフトから「2014年内に個人向けのOffice 365を投入する」と発表がありました。
経営方針記者会見で登壇した代表執行役社長の樋口泰行氏は「日本はPCを買ったら初めから入っていることを好まれ、プリインストールを主軸に提供してきたが、これだけクラウドサービスが普及したので、日本市場に最適した上で、2014年内に提供を開始する」と表明。具体的な提供時期や方法などは明言されなかったが、これまでの日本市場における販売形態をある程度踏まえた形で、かつ、パートナーと築いてきたエコシステムを最大限に活用する形で提供するとした。
日本向けの製品がどのような価格設定、製品内容になるかわかりませんが、期待したいです。しかし日本への展開が遅すぎます。海外では2013年2月から提供が始まっているのに……。
Google Apps ではダメなのか
Google Apps(Google Drive)ではダメなのでしょうか。ここしばらくの間、なるべくGoogle Appsでドキュメントを作成しています。慣れてくると、スプレッドシートは機能が足りない場合もありますが、とくに問題はありません。
ただし、これは自分だけで使う場合やPDFにして相手にデータを渡すときに限ります。やはりMS Officeとの親和性が問題になります。実際に問題が起きなくて、問題が起きるのではないかという心配だけで使用をためらい、MS Officeで確認してからデータを渡すことになるので、手間がかかります。
また私の周りにはありませんが、社内の標準アプリをGoogle Appsにしている会社もあるようです。コスト削減や社内の情報共有にメリットが、社外との情報交換では困らないのかなと思います。話を聞いてみたいものです。
そんなことを考えていると、『日本大学が「Office 365 Education」導入、全学生約10万人が利用』という記事を見つけました。
日本大学は全14学部、キャンパスは17カ所に分散しており、学生も同じ大学にいるという意識を作りにくい面があった。そこでITを使った「ワンキャンパス化」を推進。2007年には全学共通の統一認証基盤を開発し、同時にメールを主な用途にGoogle Appsを導入した。しかし、Microsoft Officeで作成したデータを開くと表示がずれるなどの理由から、Google Appsのドキュメントやスプレッドシートの利用はあまり進まなかったという。
やはり、大学でもMS Officeとの親和性が問題になっているのかと納得しました。しかも大学生は在学中にMS Officeを習得しておかないと困るだろうし、Google Apps の利用が進まないのは仕方ないかもしれません。