先月サムソンの新しいスマートフォン Galaxy S8シリーズが発表されました。縦に長く、物理ホームボタンがない斬新はデザインが目を引きます。実機を見たいのですが日本にはいつやってくるのでしょうか。
Samsung’s Galaxy S8 launch event in 10 minutes
スマートフォン単体も魅力的ですが、面白いと思ったのはサムソンが「DeX」と呼ぶ機能です。これは、Galaxy S8シリーズをデスクトップPCのように使える機能です。そのためのドック「DeX Station」という周辺機器が同時に発表されています。
ちょうどアイスホッケーのパックのような形状をしたドックです。これにディスプレイとキーボード、マウスを接続したうえで、Galaxy S8をセットするとデスクトップPCのように使える機能です。
Windowsではありませんが、リサイズ可能な独自のマルチウィンドウシステムが起動します。マイクロソフト社とタイアップしてWord, Excel, Powerpointなどの定番ソフトも提供されます。アドビ社のアプリも利用できるようです。
Samsung DeX Desktop Experience | Hands-On
最近のスマホはそこらのPCよりも高性能になっているので、その処理能力でデスクトップ環境を実装することも十分に可能なのでしょう。手のひらに乗る個人向けのコンピューターというのは未来を感じさせます。
コンピューターは小型化できても、ディスプレイやキーボード人間とのインタフェースは適切なサイズが必要なので、DeXは合理的なソリューションに思えます。また生体認証システムを備えたスマートフォンにデータを格納するのもセキュアに思えます。
この規格が普及するか分かりませんが、将来スマートフォンを持っていればカフェや図書館などでディスプレイとキーボードを借りて自分のPC環境で作業できるようになればいいなと思います。