- 作者: 吉田健正
- 出版社/メーカー: 高文研
- 発売日: 2010/02
- メディア: 単行本
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普天間問題が世間を騒がせていた頃にツン読になっていた一冊。主にインターネットなどで公開されている米国政府の資料をもとに「米軍のグアムへの軍事統合計画」を読み解く。普天間基地移設での混乱を横目に着々とグアムへの統合計画が進行していることがわかる。
一方、グアムは未編入領土と呼ばれ、グアムの住民には大統領の選挙権もなく、米下院へ議決権を持つ代表を送ることができないことに驚く。
しかし鳩山首相が退陣し管首相が政権を執り参院選を控えるなか、普天間問題はどこかへ行ってしまった。本来なら日本の安全保障のあり方を含めて普天間問題が焦点のひとつになってもいいのだろうが、一向にその気配が見られない。安全保障は票にならないということだろうか。