近くのシネコンで「シャーロック・ホームズ」(2009年、ガイ・リッチー)を観る。コナン・ドイルの原作の推理小説の映画化。シャーロック・ホームズにロバート・ダウニー・Jr.、ワトソンにジュード・ロウというキャスティング。
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2010/11/23
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「シャーロック・ホームズ」は、これまで何度も映像化されているが、本作はホームズを清潔感のある英国紳士ではなく、アウトローとして描いている異色作。推理劇というよりアクション重視の映画に仕上がっている。
全編を通して、ホームズが激しくて怖いぐらいテンションが高い。主演のロバート・ダウニー・Jrがかつて薬物依存症だったことを顧みるとなんだか複雑な思いがする。
ホームズの翻案としては意外性があるが、映画としては突出したところがなく無難な作品にとどまっているのは残念。シャーロキアンに配慮して冒険ができなかったのかもしれないが、原作にあるホームズらしさを感じさせる小ネタを各所に挿入しているが、全体的に面白みに欠ける。
ただクライマックスの精肉工場の対決シーンで、後方から敵役の台詞が届いたのにはびびった。音響効果の使いすぎは疲れるが、あのシーンでは効果的だった。
本作は興行的には成功し続編の製作も始まっているらしいが、今度はワトソン君にもっと活躍してほしい。鑑賞後、強烈な印象を残すこともないが、観ている間はそれなりに楽しい。あまり頭を使う映画は見たくないよ、という時にはいいかもしれない。