遅ればせながら、週刊ダイヤモンド(2010年3月13日号)の「FREEの正体」を読む。以前、クリス・アンダーソンの『FREE』を読んだときは、米国の事例が多いためかいまひとつピンとこないこない部分もあったのが、正直なところ。
この特集では、まず書籍『FREE』のサマリを示した上で、日本の事例を紹介しながら「無料ビジネス」を考察していてわかりやすい。翻訳が出る前に、今回のような解説本を出せば売れたのでは思ったが難しいかったのか。
特に「サンプル・ラボ」や「モーブッサン」などの失敗した事例を取り上げているのが興味深い。たしかに「フリーだからといって勝てるわけはない」というのは本当だろう。
あと無料で配布している「ポケットティッシュ」のコラム(p.48)がおもしろかった。消費者金融の業績不振によって配布数は減ってきているが、それでもまだまだ効果は大きいらしい。
そしてやや余談だが、アマゾンで靴の試し履きをを仕事にしている「シンデレラ」嬢が紹介されていて、彼女がかわいい(p.44)。なんと社内でひとりとか。紳士靴はおざなりなのかしらん。これまで靴はリアル店舗でフィッティングしてもらって買うものだと思っていたが、ちょっと見方が変わった。
時間がない人は、この特集号だけでも読んでおくと、この流行のビジネス書について、周りの人たちと話を合わせることができるかもしれない。おすすめです。

- 作者: クリス・アンダーソン,小林弘人,高橋則明
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2009/11/21
- メディア: ハードカバー
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