先日、目黒シネマで「ウルトラミラクルラブストーリー」(2009年、横浜聡子)を観る。
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- 発売日: 2009/11/27
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下調べなしで併映作品を目当てに映画館に行った。松山ケンイチと麻生久美子が出演していることやタイトルから、勝手にラブコメかなと思い鑑賞したが、予想に反して重たくインパクトのある映画で驚いた。映画を見たという気分にさせてくれる。
全編ほとんど理解不能の津軽弁で描かれる新感覚の恋愛映画とでも評されるのだろうか。破天荒な展開、そして衝撃のラストへ突入する一連の流れは、2時間に及ぶ上映時間を感じさせない。
松山ケンイチの役者としての凄さを感じさせる演技は印象的で、彼あっての作品とすら思える。役者の魅力を十分に引き出すのには成功している。
こうしたラディカルな映画は、作風は違うが、70年代および80年代のATGなどの日本映画にも見られた。この映画は、その復刻版のように思えるし、鬼才・レオス・カラックスのようでもある。
興行的にはどうだったかは知らないが、松山ケンイチと麻生久美子のラブストーリーということで、何も考えずに映画館に足を運んだミーハーなファンが、この映画を見て唖然としている図が浮かぶようで、それはそれでなんとなく楽しい気もする。