新文芸坐で「劔岳 点の記」(2008年、木村大作)を観る。新田次郎の同名小説を、巨匠・木村大作が映画化。明治後期、日本地図を完成させるため、前人未到の剣岳を測量を命じられた測量官(浅野忠信)が、案内人(香川照之)とともに山頂に挑む。
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2009/12/11
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過酷なロケで撮影されたという映像美が圧巻。是非、映画館の大スクリーンで観ておく映画。決して派手な映画ではなく、いまの時代にはそぐわずに興行的にも厳しかったかもしれないが、既に名を成した監督だからこそ撮ることができたのだろう。
全編を通して抑えた雰囲気なのは好ましいが、映画としてはシナリオや編集は雑なのは惜しい。誰も文句付けられなかったかもしれないが…。
出演者では案内人の香川照之がすばらしい。香川の真骨頂を見ることができる。
封切当時、木村大作が映画の宣伝にラジオに出ていたのを聴いて、饒舌なのに驚いたことがある。さきほど、映画館でみるべきと書いたが、DVDで監督のオーディオコメンタリーでもういちど見直したい。オーディオコメンタリー付いてるといいのだが。