サブプライム後の新資産運用―10年後に幸せになる新金融リテラシーの実践
- 作者: 中原圭介
- 出版社/メーカー: フォレスト出版
- 発売日: 2008/07/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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資産運用の指南本でよく見かける「国際分散投資による長期資産運用」について、その弱点を理解して、リスクと上手につきあるべきと説くのは示唆に富んでおり、興味深く読んだ。
また日本の将来を考えると、円だけで金融資産を持つリスクを大きく、複数の通貨に分散して持つことでリスクを回避できるという。このリスクとは、具体的には次の3つである。
- 日本経済がマイナス成長に陥るリスク
- 地震国のリスク
- 国家が破綻するリスク
日本が長期的に凋落していくという予想は、日本人としては複雑な思いがあるが、冷静に考えれば、仕方ないだろうとは思える。日本は低成長・低金利が続くが続くので、長期的には緩やかな円安が進むという。
さらに、労働者の賃金が伸びないので日本にインフレがこないと予想していることにも注目したい。よって、外貨預金により金融資産を安定的に増やすことができるという。うーむ。ポートフォリオを見直すよい材料にもなりそうだ。