退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

What Would Jesus Buy?

TOKYO MX「松嶋×町山未公開映画を観るTV」で放送されたドキュメンタリ映画「What Would Jesus Buy?」(2007)を観る。都議選開票特番のため、前編は危く見逃すところだったが、何とか全編通して鑑賞できた。

What Would Jesus Buy [DVD] [Import]

What Would Jesus Buy [DVD] [Import]

ビリー牧師(Reverend Billy)が、クリスマスの商業主義、物質主義、アメリカの過剰消費を批判するドキュメンタリ。このビリー牧師は、"The Church of Stop Shopping"の牧師と名乗っているが、もちろん自称だ。

自分の金で好きなもの買って何が悪いという気もしたが、アメリカ人の買物中毒は凄まじいし、クレジットカードの負債も半端ではない。こうした買い物地獄からの救いをもたらすためにビリー牧師が布教の旅に出るが、なんか憎めないキャラクターであり、奥さんがしっかりしているものいいなぁ。

この映画を観る限りでは、過激な活動家ではなく、なんとなくほのぼのとした感じで好感が持てる。元凶のウォルマート本社に乗り込むが、敷地の外から叫ぶだけで迫力がない。それでもディズニーランドでのパフォーマンスでは、さすがに身柄を拘束されていたが…。

こうした活動が一応世間で許容されているのは、アメリカ社会の度量の広さを示しているのかも。町山さんが番組で、ビリー牧師がニューヨーク市長選に出馬すると言っていたが、関連サイトを発見した。本気らしい。