4月17日放送のNHK BS1「週刊・手塚治虫」は、富野由悠季氏がゲストだった。日藝卒業後、虫プロに入社したことは知っていたが、自ら手塚治虫のことを語っているのは初めて見た。手塚先生に対しては、さすがに敬語を使っていたのは印象的。
番組で、SF漫画「来るべき世界」の初版本(30万円の値札がついているらしい!)を見せられた富野氏が、それを手にして狂喜しながら「復刻本とは違い初版本からはペンのタッチが伝わってくる」とオタクぶりを発揮していた。それを傍で見ていたファッションモデルの杏が、微妙に引いていた様子が面白かった。
その後、富野氏が演出したテレビアニメ『鉄腕アトム』の作品から「青騎士(後)」(1966)が放映され、感想を求められて「論文的だ」と苦笑いしていたが、武士の情けだから、あまり突っ込まないで、というところか。
せっかく富野氏がゲストなのだから、トークを増やして、もっと手塚先生とのエピソードなどを聞きだしてほしかったなあ。