新文芸坐で「ヤング@ハート」(2007年, スティーブン・ウォーカー)を観る。米・マサチューセッツ州の小さな町にある平均年齢80歳の老人で構成されるコーラスグループ「ヤング@ハート」に密着して、コンサート前のリハーサルやメンバーのプライベートを追う音楽ドキュメンタリ。
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2009/05/20
- メディア: DVD
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洋楽にあまりなじみがない私でも、本作品を秀逸な音楽ドキュメンタリーとして楽しめた。リハーサルの途中でメンバーが急死する試練を迎えるが、その死をメンバーや家族たちが受け入れていく様子には、人生を考えさせられるものがある。ラストのコンサートで、これまで練習してきた曲が次々に演奏されるが、そのひとつひとつがすばらしい。とくに、 “YES WE CAN CAN” (アラン・トゥーサン)がよかった。
メンバーやコンサートの観客にさまざまな人種で構成され、また老人たちは経済的には恵まれているように見受けられた。東海岸の小さな町のコミュニティのすばらしさも映画に出ていた。古き良きアメリカの残滓が感じられる。