退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

『ベルリン・フィル 最高のハーモニーを求めて』(2008)

新文芸坐で「ベルリン・フィル 最高のハーモニーを求めて」(2008年, トマス・グルベ)を観る。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団が2005年に行ったアジア・ツアーに密着したドキュメンタリー映画。映像が洒落ている。

ヤング@ハート」との二本立てだったが、それとは対照的に本作は、スーパー音楽エリート集団のドキュメンタリー映画。団員にかかるストレスが想像を絶するものである一方で、最高峰のオーケストラのメンバーのみが享受できる喜びがあることが伝わっていくる。コンサートマスターが日本人だったが、露出が少なかったのは残念だった。

この映画は入団オーディションのシーンから始まり、その結果がラストでわかるという構成。でも誰が合格したのか分かりにくい。パーカッションの若者はどうだったのだろうか気になる。