「傑作アニメセレクションVol.2」という企画で近くのシネコンで鑑賞。
夢の世界が、フィギュアなどの雑多なオブジェによって描写されている。何でもアリなのはアニメーションならではの表現であろう。これで「夢」が描き切れているかというと、やや疑問を感じるが、映像のクオリティの高さは、ジャパニメーションのひとつの到達点かもしれない。平沢進の音楽も秀逸。
原作は未読だが、現実と幻想が交錯する筒井康隆の世界観に迫っているのだろうなとは感じさせる。とはいうものの、筒井文学の映像化は難しいことは想像に難くない。この映画では、あまり難解にならないところで、うまくバランスがとれているのがよい。
鑑賞後、なぜか筒井康隆原作の『俗物図鑑』(1982年、内藤誠)を観たくなった。
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