退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

『週刊ポスト』地デジマフィアを叩く

週刊ポスト』で、2008.年09/12号から連続して掲載されている「地デジ利権」関連の記事がおもしろい。

放送関連のメディアでは利害関係があるため、取り上げられないのだろうけど、小学館ならば問題ないというところか。各号の見出しは下のとおりでやや扇情的な内容だ。

  • 〈年収1800万円〉「地デジマフィア〈天下り高級官僚〉18兆円利権〈ビジネス〉」騙しの手口 「貧乏人は見なくていい」――アナログ放送を終了させて、全国民に1億台のテレビ買い換えを強要!
  • あなたのアナログテレビが「幅5センチの黒帯テロップ」で塗り潰される!
  • 地デジマフィアを肥えさせる新型テレビ「不要な〈B-CAS〉内蔵カード」
  • 地デジマフィアが押しつける「不要なカード」に公取委が「独禁法違反」で注視

それにしても問題提起が遅い。もはや「地デジ」は既定路線だし、すっかりスキームができあがっているのだから。もっと早期に世論に注意を喚起しなければ意味がない。ま、それだけスキームを策定した人がうまいのだろう。

ビジネス書の売場で「仕組みを作った人が勝つ」というコピーを見たことがあるが、まさに「地デジ」のことだな、と思った。やはり、仕組みを作って利権を享受する側に立つことこそが大切だと実感する。