退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

薬師寺展@国立博物館


某日、上野の東京国立博物館で開催中の薬師寺展に出かけた。正門でチケットを購入するときに、「90分待ちですが構いませんか」と念を押される。ちょっと憂鬱なったが、実際はそれほど待たずに入場できた。だが人気の高い企画展では、いつも長時間待たされる。待合室や時刻指定の入場券など、何らかの対策がのぞまれる。

さて今回のみどころは、なんと言っても国宝の日光・月光菩薩立像であろう。この像は開放的に展示されていた。ガラスケースはなく、手を伸ばせば届くようなところまで近づくことができる。不埒者がお宝を毀損したらどうするのかと心配するほどだ。また寺内では、光背があるため側方・後方から仏像を見ることができないが、今回は360度あらゆる角度から拝観できる。これだけでも来訪した甲斐があるというものだ。

この像の付近に、金堂の薬師三尊像の写真があった。近くにいた女性グループのひとりが、「薬師如来はないの?」と言っていたが、さすがに金堂を空にはできないだろうが。

(おまけ) 今回、試しに上野公園から博物館まで、都バスを利用してみた。上26系統の「上野桜木」で下車して、あとは徒歩だ。博物館の西門から入場できれば便利なのだが、正門まで周らなければいけないのは誤算だった。それでも上野駅から歩くのにくらべると多少近い。ただバスの便数が少ないので時刻表は要確認だ。