退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

「キュビスム展―美の革命」 @国立西洋美術館

先日、国立西洋美術館で開催中の企画展「キュビスム展―美の革命」を見てきました。

この企画展は、〈パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展―美の革命 ピカソ、ブラックからドローネー、シャガールへ〉という長いタイトルがついています。

タイトルのとおり、20世紀初頭、パブロ・ピカソジョルジュ・ブラックという2人の芸術家によって生み出されたキュビスムにフォーカスした展示会で、パリのポンピドゥーセンターの所蔵品を中心に構成されています。

ちなみに、キュビズムというのはラックの風景画が「キューブ(立方体)」と評されたことに由来します。伝統的な絵画表現から抽象画に至る過程に位置するムーブメントです。

キュビズムといえば、ピカソの《アビニヨンの娘たち》が超有名です。日本でキュビズム展をやるならぜひ来日してほしかったのですが、ニューヨーク近代美術館の所蔵なので無理だったのかしらん。残念。

個人的には、抽象画前夜の時期に興味があるので、ぜひ見たかった展示会でした。しかし多くの日本人には人気のない分野ではないでしょうか。混雑もほどほどでゆったり見れると思います。

コロナ禍が終わって、美術館・博物館巡りも復活させようかなと思っています。やはりホンモノはいい。しかし入場料も物価高で高騰しており閉口しました。当日券で2200円。さらに音声ガイドを利用したので、ちょっとした豪華な食事ができるほどの散財です。

公共施設での展示会がコレかよ、と思いました。欧州の多くの美術館のように無料にしろとは言いませんが、1000円ぐらいでぶらりと入れるといいなと思いました。「増税メガネ」と揶揄される岸田くんさぁ、なんとかしてくれよ。たのむで〜。