今年は寅年。そこで新年の幕開けを記念して《初日の出まで「タイガーマスク」》という配信がYouTubeでプレミア公開された。東映らしい企画。
年またぎでアニメ「タイガーマスク」を見るというナイスな企画だが、さすがプレミアでは見ることができず、後でアーカイブで鑑賞。「期間限定」とあったが、いつまでかわからないのは困る。
アニメ「タイガーマスク」(全105話)は、漫画(原作:梶原一騎・作画:辻なおき)を原作として、日本テレビ系列で1969年から1971年にわたり放送されたテレビアニメ。この作品が半世紀も前に放送されたことに驚く。いま見ても面白い。
一挙公開とあるが、今回配信されたのは全105話のうち冒頭の12話のみ。主人公・伊達直人の生い立ちやタイガーマスクが悪役レスラー養成組織「虎の穴」を裏切り、刺客レスラーを差し向けられるようになる経緯が描かれる。長編アニメの導入部である。
借財に困窮する孤児院「ちびっこハウス」を救うために、伊達直人が本来なら「虎の穴」に納めなければならない上納金を使い込んだことが「虎の穴」との対立を招くことになる。いま振り返れば、他に「ちびっこハウス」を救う方法がありそうなものだが、まあ子ども向けということだろう。
このアニメは原作漫画と異なるエンディングが秀逸であり、終盤を見てみたくなった。どうせ大盤振る舞いするなら最終回を含めたハイライトで配信してほしかった。以前、TOKYO MXで「タイガーマスク」を再放送していたが、見逃したことが悔やまれる。もう一度放送してほしい。