柴又帝釈天で参拝したあと、近くの「葛飾柴又寅さん記念館」に行ってきた。松竹映画『男はつらいよ』の世界に触れることができる記念館。
この類の観光施設にはがっかりすることも多いが、この記念館は訪問して損はない。最大の見どころは、映画で実際に使われた「とらや」のセットが移設・展示されていること。本物かと思うとありがたみがちがう。
そのほかにも、寅さんの生い立ちをジオラマで紹介するコーナーや、タコ社長の印刷所の再現、鈍行列車のボックス席の車窓に名場面が上映される趣向など、工夫された展示で観客を飽きさせない。「男はつらいよ」ファンでなくても十分に楽しめるだろう。
「葛飾柴又寅さん記念館」のチケットで、「山田洋次ミュージアム」へ入場することができた。山田洋次監督の生い立ちが紹介されるかと思ったが、あくまでも映画業界に入ったあとの業績が中心でやや不満。
展示のなかに山田洋次全作品の予告編を大きなスクリーンで見るコーナーがあった。観客が作品を選んで見ることができる。何本か見たが予告編だけでかなり面白い。時間が許せばずっと見ていたかった。