退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

【悲報】4月からNHKの常時同時配信・見逃し番組配信サービス「NHKプラス」が始まる

NHKは4月から、放送のネット同時配信と見逃し配信を実施する新サービス「NHKプラス」を開始すると発表した。詳細はこちら詳しい。

av.watch.impress.co.jp

ついにNHKがネットに本格的に進出してきました。以下、新サービスについて感想を述べます。

(いまのところ)追加料金なし

利用対象者は、NHKの放送受信契約者。追加料金は発生せず、無料で利用可能です。あくまでも「放送の補完」として実施されます。穏やかなスタートです。

しかし今回はたしかに追加料金なしで配信されるようですが、今後インターネットユーザーに広い浅く課金するのではないかという疑義は払拭できません。これが杞憂に終わることを願うばかりです。今後のNHKの動向を注視する必要がありそうです。

ネットユーザーにはリーチできず

あくまでも「放送の補完」のサービスであるため、若年世代を中心に増えているテレビを持たないライフスタイルを実践している層にはリーチできません。放送受信契約者数が先細入りになっていくことに対してどう考えているのでしょう。

現状「NHKプラス」だけを利用することはできない立て付けになっています。ネットだけで暮らす人たちが、「NHKプラス」のサービスに毎月いくらまで負担することを許容するかわかりませんが、少なくとも受信契約をしてまでもこのサービスを利用するとは思えません。

公共放送のあり方を問い直すべき

NHKに簡単にネット配信を許したことは、今後に禍根を遺す可能性が大きいと思います。NHKのネット利用を許さずに、「公共放送」のあり方そのものを見直すいい機会だったのに、行政はそれを逸してしましまいた。

いまの肥大化したNHKに納得していない人は少なくありません。現状の放送内容が「公共放送」を逸脱していることはまちがいありません。少なくとも、スポーツや音楽番組、ドラマ、映画などのエンターテイメントはすべて公共放送で扱う必要はありません。完全に民業圧迫で国民の利益を損なっています。

NHKは不要論があってもいい

まずやるべきことは国会で公共放送について議論をして、その範囲を明確にしてNHKの業務内容に枠を課すことです。ミニマムな公共放送を考えれば、最後に残るのは災害情報の提供ぐらいでしょうか。

まあ災害情報提供の公益性については異論はないでしょうが、これこそ国などの行政がやれべきことでNHKである必要はありません。NHKは解体して公益性のあるミニマムな部分だけを国営化して、他は民営化すればいい。そろそろそうした議論するべき時期です。

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