ミュージシャンで俳優のピエール瀧がコカインを使用したとして麻薬取締法違反の疑いで逮捕された影響は広範囲に及んでいる。
先日、AbemaTVで配信されていた井上真央主演の朝ドラ『おひさま』が、ピエール瀧の出演回（？）がカットされて、がっかりしたという記事を書いた。
このドラマは、井上真央が扮するヒロイン陽子が、信州の安曇野や松本を舞台に、戦前、戦中、戦後をたくましく生きていく一代記。ピエール瀧は、陽子が師範学校を卒業して教員として最初に赴任する国民学校の代用教員の役。この代用教員は、その後、徴兵されて戦地に赴き帰ってこない。
ピエール瀧の出演回が終われば、その後は滞りなく配信されると思っていた。しかし、AbemaTVはなぜか『おひさま』の配信を打ち切ってしまった。最後に配信されたのは、第65回、1つ飛ばして、第67回の２本である。中途半端にもほどがある。楽しみに見ていた視聴者は完全に置いてきぼりだ。
私は、作品に罪はないし、作品と個人の犯罪は別だと思うが、さまざまな考え方があるのは仕方ないことだろう。問題はAbemaTVはどういう基準で番組配信を自粛しているのかわからないことである。
出演者が不祥事を起こした場合、容疑者が少しでも出演していた回をすべてカットするのか、それとも1分以上出演して場合なのか、それともセリフがある場合なのか、さっぱりわからない。おそらく事なかれ主義で番組編成しているのだろう。ピエール瀧が出ている回にクレームがついて「自粛」したというところだろうか。
今回の件だけなく、AbemaTVは視聴者とのコミュニケーションをもっと密にすべきだろう。新番組がいつの間にか始まっていたり、レギュラー番組の配信時間がいつの間にか変更されていたり、イライラすることが多い。番組編成については、ブログでもなんでもいいのに、目立つところでもっと情報を発信してほしい。
