湯島にある国立近現代建築資料館で開催中の「明治期における官立高等教育施設の群像」という展示会を見てきました。旧制の専門学校、大学、高等学校などの官立高等教育施設の建築資料が紹介されています。無料。
旧制の教育制度に興味があるので時間を割いて立ち寄ってみました。文化庁管轄の施設です。この資料館は開館5周年とのことですが、私が訪れたのは初めてでした。
展示室は、円形状で一部がテラスのように二階が設置されていて、そこから下の展示室を俯瞰できるつくりになっています。建築図面が中心ですが、ジオラマの展示もありました。旧制高校の施設の様子がよくわかります。
低層建築で敷地が広々しています。建ぺい率も低そうです。いまの学校のように狭苦しくないのがいいですね。いくつも図面を見ていくと、共通の建築様式のようなものをわかってきます。メインの建物は左右対称で棟が左右に広がっていて権威を感じさせます。どこかエラそうにも思えます。
一通り見るのに所要時間30分ほどでしょうか。無料のわりにはよかったです。勉強になりました。
今回は、先に隣接している旧岩崎邸庭園に寄ってから国立近現代建築資料館に入館しました。平日は湯島合同庁舎から入ることもできます。
旧岩崎邸庭園はひさしぶりでしたが、庭園なのに庭の一部が工事中で残念でした。洋館と和館は館内を見学できます。ひさしぶりに中に入りましたが、あまり変わっていない様子でした。
館内で上映されていたビデオによれば、昔は敷地がもっと広く、和館がたくさんあったようです。いまは都立公園になっていますが、入園料400円はちょっと高いような気もします。