アニメ『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』がよかった！

BS11のガンダム枠で放送されていた、OVA『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』(全6話)を見終わりました。懐かしい。監督は高山文彦、キャラクターデザインは美樹本晴彦。

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このアニメはOVAとして1989年にリリースされヒットした作品です。ガンダムシリーズのサブストーリーの映像化作品の先駆けとなった作品でもあります。モビルスーツの戦闘シーンを抑えて、小学生の少年アルを主人公に人間ドラマを軸にした演出になっている。

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一年戦争が激しさを増す宇宙世紀0079年末期の中立コロニー・サイド６が舞台。連邦軍の開発した新型モビルスーツ「ガンダムNT-1 アレックス」をめぐるジオン軍と連邦軍の争いを描く。アレックスを狙うジオン軍の青年パイロット・バーニィ（声： 辻谷耕史）とアレックスのテストパイロットのクリス（声：林原めぐみ）は惹かれ合うが、互いの素性を知らないままモビルスーツに乗って戦う。少年アル（声：浪川大輔）は彼らの戦いの目撃者となり、戦争の悲惨さを体験する……。

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全話通して見ると起伏のあるストーリーで一本の映画のようで、大人でも楽しめるます。ラストの戦闘で相討ちではなくクリスが生き残ることで、陰影のあるエンディングになっているのがよいです。物語としての完成度は高い。普通の小学生が主人公という異色の設定も新鮮に感じられます。戦闘シーンが少ないことがいま見ても古さを感じさせない一因かもしれません。

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ガンダムシリーズ初のOVAだった本作は、当時よく売れたそうです。この興行的な成功によってガンダムの世界が広がったとも言えるでしょう。この点については本作の貢献は大きい。

今回の放送で惜しかったのは、エンディングテーマ「遠い記憶」（歌：椎名恵）が途中でフェードアウトするところ。きちんと最後まで流してほしかったです。