昨年からスキャンダルで大揺れの大相撲ですが、今年も初場所が始まりました。そのなかでちょっとうれしいニュースがありました。AbemaTVの大相撲中継です。なんと朝から夕方まで、序の口から幕の内までの完全生中継。しかも完全無料。
AbemaTVが大相撲協会にどのくらい放映料を払っているのか分かりませんが、若者にそっぽを向かれたら大相撲の未来はありません。いろいろな分野で「若者の◯◯離れ」と言われて久しいですが、どの業界も若者の取り込みに必死ですね。
中継ではNHKとはちがった様子が興味深かったです。まず途中でCMが入ること。いまはAbemaTVの自社CMが多いですが、今後この枠に外部のCMをどれだけ入れることができるかが勝負なのでしょう。さらにNHKでは遠景からの撮影でしたが、懸賞旗がはっきりと見えるもの新鮮です。
また若者をターゲットとしているためなのか斬新な演出が取り入れられているのも注目できます。これから試行錯誤を繰り返して洗練されていくのでしょうが、以下、気がついたことを挙げてみます。
- 取り組み前のBGMがうるさい（プロレスじゃないんだから……）
- 赤地の黒字のテロップが見づらい（デザイン重視なのだろうが読めないと意味がない）
- 仕方ないがCMが多すぎ（さすがに三役の取り組みはCMなし）
- 弓取り式が見たい（当日の結果が表示の後ろで弓取り式やるから見えないンゴ）
さらに言えば、番組の面白さは相撲もさる事ながら、実況アナとゲストや親方との掛け合いで決まると言っても過言ではありません。相撲実況ができるアナが在野で揃えられたことに驚きましたが、トークでもがんばってほしいところです。NHKとちがってぶっちゃけられるところがいいですね。
なかなか平日は生中継で見ることは難しいですが、アーカイブでも面白さが伝わるように編集にも気を配ってほしい。期待しています。それにしてもすごい時代になりました。
