末広町駅近くのアキバCOギャラリーで展覧会「35th銀河英雄伝説 ～The Art Exhibition～」を見てきました。『銀河英雄伝説』に関連する貴重な資料を一堂に集めた展覧会です。少し前に平日昼間に見に行ったら開場してなかったのでリベンジです。昼やってないとか秋葉原の会場らしいなあ、と思いました。
『銀河英雄伝説』は、田中芳樹氏の長篇SF小説。オリジナルビデオアニメとして映像化されて多くのファンに愛されました。本伝110話、外伝52話、劇場用長篇3作の長大なアニメーション作品は、豪華な声優陣を起用し、「銀河声優伝説」との異名をとっています。
その後、コミック、ゲーム、舞台などマルチメディア展開され、驚くことに2012年には宝塚歌劇団宙組で「銀河英雄伝説@TAKARAZUKA」として舞台化されました。現在はProduction I.Gによる新作アニメーション『銀河英雄伝説 Die Neue These』の制作が進んでおり、最近PV映像が公開されて話題になりました。
この展覧会では、まず石黒版アニメの多くのセル画がファンを迎えます。当時のセル画がこれほどよい状態で保存されていたのに驚かされます。この展示会のために用意したのかと思うほど。各種のアニメ制作資料とともに当時の雰囲気を堪能できます。
また、奇跡的に発見された田中芳樹先生の手書き原稿のコピーの展示もありました。几帳面な字です。連絡の行き違いで当時の原稿は失われたと聞いているので貴重です。他にもトクマ・ノベルズ版の表紙絵、挿絵の原画などもとても懐かしく感じました。
さらに石黒版の艦隊のメカデザインを担当して加藤直之氏により新作絵もよかったし、ライブペインティングで描かれた大迫力のブリュンヒルトも見どころです。見に行ったとき、加藤直之氏がブリュンヒルトの絵の前で話をされていました。あいにくタイミングが合わず少ししか拝聴できませんでしたが貴重なお話でした。
その他にもたくさんの模型を並べた艦隊決戦の再現コーナーや、ラインハルトをなりきって司令官の椅子（ちょっとしょぼい）に座って写真を撮れるスポットもあり、コスパのいい展示会で楽しめました。
今回、こうして石黒版のアニメのスゴさを改めて知ると、新作アニメは大丈夫かなと心配になったというのが正直なところです。
