退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

紙メディアの衰亡(将棋と囲碁)

先日、「週刊将棋」が来年3月をもって休刊することが発表されました。

上のプレスリリースでは「メディアをとりまく環境の変化は著しく、「週刊将棋」はその役割を終えたと判断いたしました」とコメントされています。紙メディアの将来は暗いようです。

とくに即時性をウリにしていた「週刊将棋」はネットに太刀打ちできなかったのでしょう。興味深いのは以前より販売されていて電子版も生き残ることができなかったことです。詳しい事情は下記の編集長のブログからもわかりませんが、電子メディアの将来性も否定されたのは深刻です。

book.mynavi.jp

一方、最近囲碁界でも紙メディアはもうダメだなと思ったことがありました。今月20日発売の「月刊碁ワールド」(2015年11月号)です。表紙の「両雄激突 秋の陣」という見出しで名人戦の開幕を取り上げています。

月刊碁ワールド 2015年 11 月号 [雑誌]

しかし今期の名人戦は10月6日に井山裕太名人が高尾紳路天元に4連勝してタイトルを防衛して、7番勝負は終了しています。いまさら雑誌で名人戦が始まると言われてもこちらはすっかり醒めています。「いまさらかよ」という感じが強い。

www.asahi.com

勝敗がもつれれば第7局は11月4日、5日に行われる予定でしたので、タイトル戦の成り行き次第では雑誌の特集も盛り上がったのでしょうが……。編集部としても4局で決着がついてしまったのは誤算というところでしょうか。それでも臨機応変に誌面を変更できない点にも紙メディアとしての限界を感じます。

また誌面から読者の高齢化が進んでいると感じられることも、この雑誌の将来性についての不安材料です。将来は必ずしも明るくはないでしょうが、囲碁界のマネタイズの手法を含めたメディア戦略に注目していきたいと思います。