青山通りを移動しているときに少し時間があったので「ニッポンの前掛け展」を覗いてきました。ずらりと展示された前掛けが壮観です。
前掛けと言えば、昔、近所の米屋が着用していて子どもながらにカッコいいなと思っていましたが、最近は見かけなくました。そもそも前掛けとな何だったのか。下記の展示会の解説によれば、「広告」と「作業着」を兼ねたモノ’だったようです。しかしカバーするのは下半身だけでいいのかといつも思っていましたが不思議なアイテムです。
屋号や看板商品のロゴマークがあしらわれた広告としての役割もあり、汚れ防止や腰への負担を軽減する作業着でもある。“前掛け”―日本中の商店で使われていた前掛けですが、60~70年代をピークに、その後暮らしの変化に伴いあまり見かけなくなりました。
▼古い前掛け
▼新しい前射かけ
需要が減りこのまま消え去るかと思われた前射かけですが、伝統を守りながら新しい前掛け文化を模索する動きもあります。職人が減るなか本物の前射かけを復刻し、ビジネスにしようとする試みがビデオで紹介されていましたが、思わず引き込まれます。
ビデオを見てから会場を見ていると、ビデオに登場した新しい前掛けに取り組んでいる方がいらしてちょっとビックリしました。「前掛け専門店エニシング」というお店です。
一枚(正式にはどのように数えるんだろう?)ほしいなと思いましたが、冷静に考えると自宅で付けていてもマヌケだし、外出時に着用するのもちょっと違うかなと。やはり店舗やイベントでの利用が中心でしょうかね。大学のゼミやサークルでお揃いをつくっても面白いかもしれません。