人気コミックエッセイ『ダーリンは外国人』の新刊。息子トニーニョの小学校入学を機に、トニー&さおり一家はベルリンで暮らすことになります。この本は、その経緯を紹介するとともにドイツでの生活ルポになっています。ドイツに住むなんていいなあ。うらやましい。
ダーリンは外国人 ベルリンにお引越し トニー&さおり一家の海外生活ルポ
- 作者: 小栗左多里,トニー・ラズロ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/メディアファクトリー
- 発売日: 2014/07/18
- メディア: 単行本
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タイトルを見て、最初に思ったのは「なぜ、ベルリンなの?」ということでした。ベルリンに決め打ちしていたのではないようです。「トニーニョに広い世界を見せてあげられる」ということで、いろいろ条件を決めて転居先をさがしいってベルリンにたどり着きます。日本での公教育なんて眼中にないところがいいですね。
引っ越し先をさがす条件とは次のようなことです。先進国しか無理そうですね。
- 教育環境がいい
- 公共交通網がしっかりしている
- 医療環境もしっかりしている
そしてベルリンに実際に行ってみて決めたとのことです。
いつもながらトニーの行動力には驚きます。ベルリンでトニーニョが通う学校を決めてきたり、英語の特訓のためにトニーニョを米国の親戚の家に連れて行ったりします。世界のどこにでも適応できそうなところがすごいです。
それにしてもトニーニョの言語環境が気になりますね。家庭では基本日本語で時々英語だそうです。そしてトニーニョは、ベルリンで英語とドイツ語を使う学校に通っていて、それに加えて「日本語は捨てない」という方針の下、週1回は日本語補習校に通う日々。大変だなぁ。日本を離れても母語としての日本語を維持できるものだろうか。トニーニョくんの成長とともに続編に期待です。