先日、映画『百瀬、こっちを向いて。』(2014年、監督:耶雲哉治)を目黒シネマで見てきました。原作は中田永一の同名小説。早見あかり(元ももいろクローバー)主演の青春映画。
現在のノボル(向井理)は新人作家として母校の高校で講演を行うために久しぶりに帰郷。そこで子連れの神林先輩(中村優子)と偶然再会し、15年前の高校時代の出来事を振り返るという構成です。
- 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
- 発売日: 2014/11/05
- メディア: Blu-ray
15年前。ノボル(竹内太郎)は冴えない高校生。ある日、幼馴染の宮崎先輩(工藤阿須加)に突然呼び出され、そこでショートヘアの女の子・百瀬(早見あかり)を紹介される。宮崎先輩には神林先輩(石橋杏奈)という本命がいたが、宮崎先輩と百瀬が付き合っているという噂が流れ困っていた。そこでノボルと百瀬が付き合っている「フリ」をし、その噂を払拭しようとする。ある日、神林の提案で4人でダブルデートをする話がもちあがり、その準備をするノボルと百瀬。この4人の恋の行方は……。
まあ、だいたいそんな映画です。この映画はさわやかな青春映画というだけでなく、「女は怖いね…」と思わせる大人向きの味付けになっています。登場人物も思ったより高校生っぽくなくて、なんか大人っぽいんですね。物語の背景にはやや重たい設定もあります。
さてアイドル映画と言えば、ヒロインが魅力的かどうかがポイントです。初主演の早見あかりは、もちろんかわいいですし、百瀬のツンデレなキャラに妙に合っていて適役でした。ガンバってますね。
ただ体型がゴツい。この映画はノボルの視線で映像が撮られていて、百瀬をなめるようなカメラワークで追うシーケンスが多いのですが、制服姿の百瀬の広い背中がゴツイのは気になりました。まあ大人一歩手前の女子高生ということでよいことにしましょう。
余談ですが、耶雲哉治監督は、映画館で本編が始まる前に流れる「映画泥棒」を撮ったCM監督です。頭がカメラのダンサーが踊るというアレです。本作が長編映画初監督だったとのこと。往年の角川アイドル映画を彷彿させる雰囲気の作品でしたが、監督の狙いだったのでしょうか。監督の演出意図などをオーディオコメンタリーで聞いてみたいものです。