退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

【映画感想】『ウルフガイ 燃えろ狼男』(1975)

シネマヴェーラ渋谷で映画『ウルフガイ 燃えろ狼男』(1975年、監督:山口和彦)を鑑賞。千葉真一特集「チバちゃん祭り!Sonny Chiba A Go Go!!」のなかの一本。

ウルフガイ 燃えろ狼男

ウルフガイ 燃えろ狼男

  • メディア: Prime Video

平井和正の小説『アダルト・ウルフガイ』シリーズを原作にした東映アクション映画。この映画もソフト化されていない模様。

千葉ちゃんは狼の血を引く犬神一族の最後の生き残りで、月齢15になると無敵モードになるという設定。そして職業はトップ屋(死語?)である。映画を見てアレと思ったのは、千葉ちゃんが狼男に変身しないこと。当時の技術と予算だとギャグになるからヤメたのかもしれないが納得できないなぁ。まあ変身しなくても千葉ちゃんは強いけど。

いろいろとツッコミどころがある映画だが、千葉ちゃんに注目して見どころを2つ挙げておく。ひとつは千葉ちゃんが分厚いステーキを食べるシーン。付け合せの野菜を皿の外に放り出す演出がなかなかかっこい。お行儀が悪いが一度やってみたいものだ。

もうひとつは、千葉ちゃんが麻酔なしで開腹されて拷問されたるが、月が満ちて無敵モードになると、なぜけメスで切られた傷がふさがり、千葉ちゃんがニヤリとするシーン。なんだかなぁ、と思うがSFなのでなんでもあり。

まあ、いろいろアレな映画だが、後半、お互いの母が親友同士だったいう渡辺やよいが登場し、脈絡なく脱ぐというオマケがあるのはオイシイ。ソフト化されていないのも仕方ないとも思うが、ヘンな映画を見たい人はどうぞ。

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