NHK連続テレビ小説「ごちそうさん」が終了しました。一大ブームを巻き起こした前作「あまちゃん」を後を受けて、主演の杏もくじ運が悪いなあと思いながら始まったドラマですが、好評のうちに終了して何よりです。戦争の激動期を絡めて女性の半生を描くという原点回帰が奏功したのでしょうか。
主演の杏が登場したときの第一印象は、とにかく「でけえ」というものでした。長身でプロポーションがよすぎ。いったい何頭身でしょうか。そのため和服が絶望的に似合わない。戦中のモンペ姿も「あんなのいないだろ」というほど不自然です。パートナーの悠太郎には、釣り合いの取れる長身の東出昌大を起用したものの、共演者たちとのバランスはいかんともし難い。まあ毎朝、長身フェチの目を喜ばせることができたことは上々でした。でも毎日観てると慣れるものですね。不思議なものです。
このドラマのテーマは、料理を通した家族愛でしょうか。なんでも料理で解決してしまう都合主義なところは気になりますが、朝ドラ向きで安心して見ることができました。世間の「メシマズ嫁」の心胆を寒からしめる効果は十分にありましたね。メシウマ嫁は金の草鞋を履いても……(以下略)。
メインキャラクター以外で印象に残ったのは、希子(高畑充希)と室井(山中崇)のふたり。前者はかわいいだけではなくミュージカル女優らしく劇中で歌を披露してくれて期待に応えてくれ、後者は下衆い文士を熱演してすばらしい。助演賞を進呈します。
ラストで悠太郎が復員するのは予想どおりでした。でも満州からシベリア抑留されボロボロになって帰ってくるかと思いましたが、あっさり元気に帰ってきて拍子抜けでした。しかも豚といっしょに……。帝大で建築を修めた悠太郎が戦災で焼失した家を再建するところまで見たかったですが、続きは劇場でということかもしれません。
それじゃまたねー。