退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

トリコロール/白の愛

早稲田松竹で「トリコロール/白の愛」(1994年、クシシュトフ・キェシロフスキ)を観る。トリコロール3部作の第2作。

トリコロール/白の愛 [DVD]

トリコロール/白の愛 [DVD]

ポーランド人の美容師カロル(ズビグニエフ・ザマホフスキ)は、性的不能を理由にフランス人の妻ドミニク(ジュリー・デルピー)に離婚を求められ、離婚裁判から映画が始まる。結局トランクひとつで放り出されることになる。まったくひどい女。でもいい女。

そして妻への復讐を企てるカロルの策略が突飛でおもしろい。コメディタッチな作品だが、一途な愛を描いていて「白」にぴったりかも。サスペンスとしても、ラストまで楽しく観ることができる。ラストは、これでいいのかなという終わり方だが、フィクションだから、これもアリかなとも思える。

DVDのジャケットも映画のポスターもドミニクが目立っているが、主人公はカロルですね。それにしても、言葉が通じない境遇での裁判はつらい。

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