退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

『Pen』(2010年 3/1号):キリスト教特集

雑誌『Pen』(2010年 3/1号)の「キリスト教とは何か」という特集を読んだ。宗教そのものというよりも西洋美術や映画を楽しむための素養としての興味から借りてきた。

Pen ( ペン ) 2010年 3/1号 [雑誌]

Pen ( ペン ) 2010年 3/1号 [雑誌]

オールカラー70ページ以上のボリュームに圧倒された。内容も予想以上に詳しい。最近、雑誌は冬の時代といわれて久しいが、この特集記事はグラビア雑誌の真骨頂だと思った。

「西洋美術で読み解く、キリスト教の世界」のセクションで、数々の名画に込められてた聖書のエピソードを紹介している。今回、そのなかで外伝のエピソードをモチーフにした絵画が目にとまった。なるほど正典以外にも目を通しておくべき文書があることがわかった。欄外には現在80ぐらい外典・偽典があるという。

あと日本の教会建築を巡ったセクションもおもしろかった。東京からは丹下健三の設計による「東京カテドラル聖マリア大聖堂」だけが紹介されている。コンクリート打ちっぱなしの内部が特徴的。一度、聖堂内部に入ってみたい。

この雑誌を手元に置いておきたいと思ったが、雑誌扱いなので既に入手困難だった。ところが増補したうえにムックとして販売されていることがわかり安堵した。雑誌不況と言われる状況でも、品質のよいコンテンツは売れるということだろうか。

Pen (ペン) 2010年 5/15号 別冊 [雑誌]

Pen (ペン) 2010年 5/15号 別冊 [雑誌]