上野・国立西洋美術館で開催中の「ルーヴル美術館展 17世紀ヨーロッパ絵画」に行ってきた。平日だったせいか、すんなり入場できたが会場は結構混雑していた。
この展示会は、17世紀ヨーロッパ絵画を横断的に検証しようとする試みで、「黄金の世紀とその陰」、「大航海と科学革命」、「聖人の世紀における古代文明の遺産」の三つのテーマに分類する。作品点数が多く結構見ごたえがあった。
一番の目当ては、フェルメールの《レースを編む女》(画像)だった。期待通り美しい。フェルメール作品ではキャンバス画では最小とのこと。さすがに小さい。女の針を持つ手先にすべてがぎゅっと集中して、静謐すら感じられる。この絵だけは、前面に作品保護のためのガラスが設置されていた。
国立西洋美術館本館は、世界遺産登録を目指しているようだが、会場が狭く天井も低い。もっと展示物の間隔をとって、ゆったりとした会場で開催してほしい。
現在、六本木・国立新美術館でも「ルーヴル美術館展 美の宮殿の子どもたち」が開催されている。あやうく行く先を間違えそうになった。どうせなら六本木でまとめて開催してほしかった。