週刊東洋経済(2008年9/27号)のGoogle特集を読んだ。全体としては、特筆する内容はなかったが、多くのGoogle関係者へのインタビューと写真からGoogleの姿が浮き上がってくる様子は感じさせる。
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そのなかで中国の責任者(カイフ・リー氏)へのインタビュー記事(p.69)や「百度」へ挑む様子を描いた記事(pp.66-68)など、中国関連の記事に目が留まった。社名までローカライズしているとは知らなかった。「谷歌(グゥガァー)」というらしい。あと中国の情報統制にも触れているが、あまり立ち入った内容ではなく残念だ。個人的にたいへん関心があるのだが、デリケートな問題だけに仕方ないのか。
また、グーグル広告販売担当副社長ティム・アームストロング氏(Tim Armstrong)が、インタビュー(p.59)のなかで次のように語っているのは、至言だなと思った。「ニコニコ動画」関係者にも読んでもらいたい。
グーグルの変わらない原則は、ユーザーが望まない広告は絶対に掲載しないこと。たとえばユーチューブで無理やり10秒間の動画広告を流す、というようなことは、検討することすら考えられない。
一番ガッカリした記事は「競合サービスを徹底比較」と銘打つ、グーグル、ヤフー、マイクロソフトのサービスの比較を試みる記事(p.90)である。「ブラウザ」「メール」「スケジューラ」と項立てしているが、どれも内容に乏しい。コンピュータの専門誌ではないとはいうもののこれではあんまりだ。