退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

『逃亡者』(1993)

映画化のために、いろいろ詰め込なければなかったのは残念だし、あまりに都合良すぎるだろうというシーンも多々あるが、テンポはいい。それでもやはり、オリジナルTVドラマで、次回の成り行きを楽しみにしながら、じっくり観るという楽しみはない。

最初、逃亡者のハリソン・フォードが髭をたくわえて登場して、なかなかいいじゃんと思ったが、案の定、変装するためにすぐに剃ってしまう。これは剃るための髭だったか…。

一方、追跡者のトミー・リー・ジョーンズは、存在感があって実にカッコよく、主役を食ってしまった感すらある。ダムのシーンでの、”I don’t care.”(知ったことか)は、名セリフ。

ま、米国娯楽映画として普通に楽しめる作品である。奇抜な演出に走らず、オリジナルの雰囲気が、あまり損なわれていないのは好感が持てる。

逃亡者 [DVD]

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