退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

『ウォンテッド』(2008)

スカッとした映画を観たくなって、映画『ウォンテッド』(2008年、監督:ティムール・ベクマンベトフ)を近くのシネコンで鑑賞。

ひたすらに映像美を追求している映画である。いい加減ハリウッド的なVFXには飽きているはずだというのに、『マトリックス』の亜流かと当初思ったアクションシーンが、予想を大きく上回る仕上がりなのに驚いた。カーアクションをはじめとする未体験の映像の連続で十分楽しめた。一方、脚本はあちこちで破綻しているが、B級アクション映画と思えばそれほど気にならない。

この映画を気に入るかは、特に男性の観客の場合は、アンジェリーナ・ジョリーを受け入れられるかにかかっているように思う。なんか微妙な顔…。ま、どうせR15指定となっているのだから、もう少し過激な性表現を加えて、アンジェリーナ・ジョリーが、S全開でジェームズ・マカヴォイを攻める設定がよかったかもしれないと妄想してみる。

モーガン・フリーマンなどの豪華キャストを配して、どうして訳のわからない映画になるのか、もったいない気もする。でも説明不足の部分はあるが、映像が圧倒的なので全体としては悪くない。

あと、この映画は家庭でDVDを観ても良さが十分に伝わらないと思う。ぜひ映画館の大スクリーンで斬新なアクションシーンを体験してほしい。

公式サイト: http://www.choose-your-destiny.jp/