退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

栗山千明「金沢百万石まつり」の撮影禁止で大炎上で思ったこと

毎年恒例の「金沢百万石まつり」が三年ぶりに行われた。個人的にも思い出のあるイベントである。

まつりのメインイベントである百万石行列も開催された。前田利家とお松の方が行列を従えてパレードする。今年の前田利家役は竹中直人、お松の方役は栗山千明というビッグネーム。

今年の百万石行列では、金沢市と実行委員会の判断で、肖像権保護を理由に写真や動画の撮影禁止が呼びかけられてていた。地方のイベントにもかかわらず、これがネットで大炎上する騒ぎになった。

撮影禁止が決まった経緯はわからないが、市民も「公道をパレードするイベントで撮影禁止はないだろう」と思うのは当然。現場では竹中直人は気さくに撮影に応じていたのに対し、栗山千明は傘で姿を隠すなど対照的な振る舞いだったという。

当然、市民の非難は栗山千明に集中し、ついには謝罪のコメントを出すまでに追い込まれた。

別に栗山が謝罪する必要もないと思うが、とりあえず謝罪してしまうのが実に日本らしい。

まあ公道のパレードで撮影禁止したら、こうなるのはすぐに分かりそうなものだが……。一義的には主催者に問題だろうが、栗山の事務所は何をやっていたのかという疑問は残る。

栗山は長らくスペースクラフトに所属していたが、2020年に個人事務所を立ち上げて独立している。マネージメントに問題があったのは否定できない。

芸能界に限らず、サラリーマンも知らないうちに企業に守られていることは多い。その分、コストセンターにプロフィットセンターの稼ぎが配分されてるわけだが……。

小さな組織はいろいろツラいというのは、どこの業界でも共通なのだろう。

流星のナミダ