西村大臣の酒類の販売をめぐる飲食店などへの圧力ともとれる「要請」が世間から批判を浴び、要請は撤回に追い込まれた。
法律上の根拠もなく、要請に応じない飲食店に対して金融機関に融資制限を要請したり、酒販売業者に取引きをしないように要請したりする、西村康稔経済再生担当相の傍若無人な振る舞いが批判を浴びた。
どう考えてもこれはおかしいだろう、とうことは以前書いたとおり。
さすがに今回の発言は関係者をはじめ与党内からも非難を招き、あわてて発言の撤回に追い込まれた。まさに「朝令暮改」である。感染拡大防止に有効だという強い信念があれば、どのような非難があっても政策実現のために強行するという選択肢もあったはずだ。しかし、そうした信念は微塵もなかったようだ。思いつきだったのか……。
ついには菅総理大臣も「多くの皆さまに大変ご迷惑をおかけした」陳謝する事態になった。
ここまで紛糾したら当然西村大臣は辞任するのだろうと思ったが、どうも辞めなないようだ。「コロナ対策に全力を挙げることで責任を果たしたい」とウソぶいている。厚顔無恥とはこのことだ。
政治家が簡単に辞めなくなって久しいが、これも安倍政権の遺した負の遺産かもしれない。