退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

【映画感想】『釣りバカ日誌13 ハマちゃん危機一髪!』(2002) / 丹波哲郎の存在感がすごい

先日見た映画『ときめきに死す』で杉浦直樹が出演作ということで、映画『釣りバカ日誌13 ハマちゃん危機一髪!』(2002年、監督:本木克英)を見てみた。釣りバカ日誌シリーズ第15作。ヒロインは鈴木京香

浜ちゃん(西田敏行)が受注した美術館建設の案件でトラブル発生。発注主である富山の薬問屋の黒部会長(丹波哲郎)がメチャメチャなデザイン画を設計部に送りつけてくる。憤慨した設計部の桐山(鈴木京香)は、営業担当の浜崎とともに会長を説得するために富山に出張する。説得の末、会長は桐山のデザインを受け入れるが、裏では桐山と会長の息子の縁談が条件となっていた……。


釣りバカ日誌13 ハマちゃん危機一髪!

スーさん(三國連太郎)を脇に置いて丹波哲郎がメインになっている異色作。マンネリを打破する苦肉の策とは言え、丹波の存在感が圧倒的で面白い仕上がりになっている。こういう役者はもう現れないだろうな、と思わせる。

ヒロインの鈴木京香のお嬢さんぶりも、半分は地なのかもしれないが様になっている。結局、片桐は小澤征悦 を演じる美術家と良い仲になるが、美男美女のふたりはくやしいぐらいに絵になる。

肝心の杉浦直樹は、鈴木京香の父親役。開業医で来客をみんな患者扱いするところがおかしい。また鈴木京香の弟が引きこもりという設定だが、浜ちゃんが釣りの話をすると食いついてきた、ふたりで釣りに出かける場面がある。映画ではこの後は描かれていないが、このあと二人でどこに釣りに行って、どんな話をしたのか大いに気になった。

釣りバカ日誌13 ハマちゃん危機一髪!