京都造形芸術大から校名変更した「京都芸術大学」を運営する学校法人瓜生山学園に対し、京都市立芸術大が名称の使用差し止めを求めた訴訟の判決があった。大阪地裁は、市立芸大側の訴えを退け、瓜生山学園側が「京都芸術大学」を使用すること認められた。
まだ判決が確定したわけではないが、まあ当然かなとも思う。正直東京在住のわたしには京都の大学事情はよくわからないが、似たような校名の大学は全国中にあり、それぞれうまくやっているのだから「京都芸術大学」だけ特別扱いというわけにはいかないだろう。また校名変更により両大学の区別がつかなくなるということもない。
この判決を受けて両大学はコメントを出しているが、明暗をはっきりしていてなかなか面白い。
www.kyoto-art.ac.jp
www.kcua.ac.jp
また、そもそも京都造形芸術大学という名称が定着しているのもかかわらず、「京都美術大学」に校名変更することにしたという疑問については以下の文章がわかりやすい。
大学にとって校名変更は一大事である。東京でも「首都大学東京」とか「東京都市大学」などと校名変更して大変な事態になった事例は少なくない。大学名のブランディングには時間がかかる。今回の「京都美術大学」への校名変更は大胆であり一部の反発を買うことになったが、長期戦略に基づくものであり説得力が感じられる。