河野太郎防衛大臣が、インターネット動画サイトのライブ配信で皇位継承のあり方について「女系天皇の容認も検討すべき」だと語った。
これに対して、保守系論客が一斉に反論を展開して軽く炎上していた。
この皇位継承問題は長い間先送りされ続けた問題であるが、河野大臣の思い切った発言に驚いた。現行制度のままでは皇統の存続が危ういのは明らかであるが、このタイミングでこのセンシティブな問題にあえて言及した理由がわからない。
この産経新聞の記事に偏向があるのかと思い、ライブ配信のアーカイブの見たが記事はよくまとまっていることがわかった。
【河野太郎のLIVE配信】河野太郎と語ろう
併せてこの問題に関する河野大臣のブログ記事も読んでみたが論理的で問題点は明確になっていて参考になった。
この問題についてはいろいろと考え方があるだろうが、ずいぶんとプラグマティックだなと思った。ブログにもあるように現行のままでは皇統の維持は難しい。それでも男系を維持するとならえば制度の変更は不可避であろう。
最後は国民の議論に期待するというまとめ方だったが、こういう問題を「国民の総意」にまかせてもいいのだろうかという疑問もある。例えば国民投票で決めるべき問題だろうか。そもそも日本において国民の議論から国の大事が決まったことがあるのだろうか。
日本国憲法では「天皇は日本国民統合の象徴」と謳われているが、本当にそう思っている国民はどれだけいるのだろうか。天皇制がすぐに不要とは思わないが、わたしは天皇制がなくても日本国民は団結できると考えている。
現行制度を維持に固執しているうちに皇統が途絶えることにならないかは心配である。どんどん先送りうちに時間切れになる可能性が高いように思う。そうなれば日本の政体は共和制へ移行することになるだろう。
皇統が断絶するその歴史的瞬間をこの目で見たいとも思うが、悠仁親王が健在であるかぎり叶わぬようだ。私のほうが先に他界するだろう。