退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

井山裕太棋聖、七冠達成

囲碁の第54期十段戦5番勝負の第4局が20日、日本棋院で行われ、井山裕太棋聖(26)が伊田篤史十段(22)を破り、対戦成績を3勝1敗として十段位を奪取。これにより囲碁界で初となる七大タイトル独占を達成しました。おめでとうございます。

この世紀の瞬間をネット中継で見ることができました。技術の進歩はありがたい。地方での3局を終えて東京に戻ってきてからの七冠達成だったためか、すごい数の取材陣が幽玄の間に押し寄せていました。こんなの見たことない。

感想戦のあと場所を移して井山七冠の記者会見が行われました。バックには十段戦主催の「産経新聞社」の赤い社旗が掲げられていたのが目を引きます。十段戦で七冠が決まるとは産経新聞は運がいい。

そして会見の冒頭でで七冠に花束を渡したのは、なんと元AKB48戸島花さん。NHK囲碁講座の司会を担当して囲碁との関わりも深いのですが、ちゃっかりと栄えあるポジションをゲットしていて驚きました。白いドレスでドレスアップしていてさすが芸能人です。

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さて前人未到の七冠の達成で囲碁界は盛り上がるのでしょうか。考えてみると七冠達成ということは、日本にはほぼ敵なしの状態ということでしょう。「ヒカルの碁」でも棋譜は二人でつくるものと言っていましたし、名勝負にはライバルの存在は欠かせません。

その意味でダントツに強い棋士がひとりいてもどうなのだろうと思わなくもありませんが、これを契機に囲碁の普及が進むことを期待せずにはいられません。

ちなみに将棋の羽生善治さんが25歳で七冠独占を達成して将棋ブームを巻き起こしたのは、1996年のことです。もう20年前のことになります。10年ぐらい前かなと思っていたのですが……。時の流れは速いものです。

下は十段戦で儲けた産経新聞の号外です。今日はこのくらいにしておきましょう。

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