退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

【映画感想】『ジャージー・ボーイズ』(2014) / フォー・シーズンズの伝記映画

新文芸坐で映画『ジャージー・ボーイズ』(2014年、監督:クリント・イーストウッド)を見てきました。60年代に活躍したアメリカのバンドのフォー・シーズンの経歴を基にしたブロードウェイ・ミュージカルの映画化作品です。

ミュージカルを基にした映画ということもあり、クリント・イーストウッド監督作品によく見られる社会性の強い作品ではありません。金銭トラブル、メンバーの仲違いや脱退、家族との不和などの、バンドを扱う映画にありがちなイベントが続きます。

見どころはやはり演奏シーン。音楽が素晴らしことはもちろんですが、メンバーが演奏中にカメラ目線でセリフでドラマが進行していくのが面白い。映像的にもレベルが高いので安心して見ることできます。その点は、さすがクリント・イーストウッド作品です。


Jersey Boys Official Trailer #1 (2014) - Clint ...

フォー・シーズンズはロックの殿堂入りしている最も成功したバンドの1つですので、「シェリー」などの楽曲を聞けばあの曲かと分かるでしょうが、世代によっては馴染みがないかもしれません。60年代にリアルタイムで追いかけていた人には堪えれれない映画でしょうが、若い世代はそうでもないかもしれません。その点では観客を選ぶ映画かもしれません。


The 4 Seasons - Sherry - YouTube