退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

山口百恵「プレイバックPart1」を聞いてみた

山口百恵の22枚目のシングル「プレイバックPart2」(1978年)はヒット曲としてよく知られていますが、今回「プレイバックPart1」を聞いてみました。

この曲は、同年リリースされたベストアルバム『THE BEST プレイバック』に収録された曲です。今回手に取ったのは『GOLDEN☆BEST 山口百恵アルバム・セレクション』という、全オリジナル・アルバム22枚からセレクトした2枚組のベストアルバムです。

「プレイバックPart1」は1枚目のラストに収録されていました。Part2と同じように、曲の途中で演奏が一時停止し再び始まるというギミックが導入されており、真夏の失恋を「Play Back」と振り返るという内容の歌詞です。「あの夜が初めてだったの 私」といった、性体験を暗喩する歌詞があるのはアイドル歌謡の王道ですね。

ちなみに「 Part1」は作詞:阿木燿子、作曲:馬飼野康二ですが、「Part2」では、作詞:阿木燿子、作曲:宇崎竜童になっています。競作だったのでしょうか。経緯が気になります。

このアルバムには豪華なリーフレットがついていました。オールカラーで1曲ごと1ページが当てられ、それぞれに山口百恵のカラー写真が奢られています。ただ欲を言えば、アルバム曲にも「物語」があるでしょうから、ライナーノーツにこぼれ話がほしかったですね。

ざっくり聞いてみて、やはり阿木燿子・宇崎竜童のコンビによる曲が多いですね。山口百恵のイメージはこのふたりの楽曲によって作られたものが大きいなと、あらためて感じました。